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伊達家家臣伊達成実に関する私的アーカイブ

『伊達天正日記』の成実関連記述

天正日記』
伊達政宗に関する日記。全十二巻。記事は政宗二十一歳の天正十五年(一五八七)正月より同十八年四月二十日に及ぶ。一人の記録者が、政宗近くにあって書きついだもので、伊達氏の公的な日記である。現存する体裁に整えられたのは、四代藩主綱村が修史事業を進めていく過程においてであったと思われる。『伊達治家記録』の該当年度は、ほぼこの日記に依拠している。途中、『玉日記』『矢日記』『里野臥日記』『野臥日記』の別称がつけられているものがある。日記の始まる天正十五年は、政宗が家督を継いで四年、その前年十四年には二本松畠山氏を滅ぼし、仙道地方を中心に勢力拡大に乗り出しており、日記の書かれた時期は、蘆名・佐竹・白川・石川・相馬・二階堂・大崎・黒川など東北地方南半部の大小名すべてを敵にまわし、わずかに田村氏のみを同盟者とする苦境から脱して、最後に蘆名氏を摺上原の合戦で破り、ようやく南東北の覇者として安堵を得た時期までにあたっている。東大史料編纂所に謄写本がある。『伊達史料集』下(『戦国史料叢書』二期一一)に『伊達天正日記』と題し抄録を収める。(斎藤 鋭雄)ーー『国史大辞典』より

天正日記』と題される書は、家康のものもあるので、『伊達天正日記』と呼称します。
成実関連の記述を抜粋してみました。主語のない文は基本的に政宗の動向です。
『伊達史料集』下に掲載の分のみ。

天正16年:
0407:天気昼時分過ぎまで雨降り、昼より天気よし。御西館へお出で、深谷よりの御使お目にかかり候。庄内本庄へ成られ、飛脚参らせ候。二本松より御脚力あげ御申し候。成実、鹿毛の御馬進ぜられ候。
0515:天気よし。晩方少雨降也。昼頃杉目へ越しられ也。折節石母田殿参られ候。杉目
へ成実御参らせ候間、御かへりには御同道也。白綾の御きる物進ぜられ候。
0516:天気曇申、ふりは申さず候。成実・白石殿御参候。又成実へ夜半時分に御めし進ぜられ候、半に鳥うたい申し候。上意様夜をあかさせられ候也。
0517:天気よし。御談合御坐候。御評定衆成実・白石殿・泥蟠斎其外宿老中御参候。其後御秘蔵の御馬共、成実・白石殿に見せ御申し候。
0528:天気よし。成実・日傾御参り候。晩に成実へ御飯御申し候。夜に入り御談合御さ候。
0529:天気よし。七時分に雨降少ふり申し候。晩方やみ申し候。成実・白石殿御参り、談合御座候。夜に入り又成実・白石殿御参り候。
閏0525:天気よし。昼時分雨ふり申し候。晩方晴れ申し候。成実御越し也。
0601:天気よし。成実御越し候。成実も鷺2つうたせられ候。晩方雨訪れ申し候。
0603:天気雨ふり候。成実御越し候。夜入御てつほう灯にて少しうたせられ候けるもてつもめされ候。おりふし御着る物下せられ候。成実に御ふるまい御申し候。
0605:天気雨少ふり申し候。大越へ成実御代官にて御働き、町寺まで焼かせられ候。
0611:天気よし。成実・白石殿・浜田・小十郎各飛脚上げ御申し候。
0612:天気くもり申し、雨はふり申さず候。成実御越し候。
0621:晩に成実・雪斎・七伯・則休・伯蔵御振る舞い也。夜入外張に上意様御越し候。
0626:天気よし。あさに御談合御さ候。成実・盛重・泥蟠・雪斎・白石・宿老中。
0629:天気晩方より雨ふり申し候。夜に入り大雨に罷り成り候。上意様久保田へ御こへ候。晩方成実・雪斎・白石・宿老中おのおの御参り御談合御さ候。
0704:天気よし。久保田砦へ成実・小十郎指し越され候。五時分より八時分までの合戦御さ候て、佐・会御陣所矢来まではきこませられ候。其上首三十あまりまいり候。合戦ひきはなして、打月斎家中まいり申て追討死の様体申し上げ候。成実・小十郎衆手負い御さ候間、合戦過ぎ候てより近江・文七郎御申し候。上意様御外張に御出で候。
0707:天気よし。久保田砦御番成実・白石。
0709:天気よし。あさて御ふるまい御申し候。成実・盛重御相伴衆浄庵・打月・近江・文七郎。
0711:久保田砦御番成実、小十郎は人数計こし申され候。
0723:晩の御めし成実・雪斎・盛重・ていはん斎・伯蔵・七伯・羽田因幡守・原左・冨近・遠文御相伴にて候。
0724:天気雨ふり申し候。那須へお越し候御飛脚、罷り帰り候。成実両度御参り候。
0801:天気よし。成実・盛重・本宮殿・藤田殿・石川殿・泥蟠斎・高玉殿其の外御一家・御一族衆各々御参りに候。左馬助殿より鮭参り候らはば、元安・成実・雪斎晩に御食進ぜられ候。御茶湯にて候。
0803:成実御参也。御食御ふるまいにて候。御槍磨がせられ候。しろして御てあき衆にきらせられ御つけ候。夜に入り御風呂へ御いり候。
0805:其後御ひがしへ御めしにて御越し候。御相伴衆元安斎・成実・雪斎・盛重相伴。
0812:昼時分御東へお越し、成実御同心にて候。夜に入り御談合也。成実・白石御参り候。
0826:天気よし。成実・盛重御参り候。朝に雀御鉄砲にてあそばされ候。
0913:天気よし。成実御参り候。


天正17年
0425:成実より、羽田因幡御使いに指し越され候。
0427:成実御同心成られ候。杉目より御鮭指し越され候。御談合御さ候。
0428:天気よし。飯坂によりて小湯参り候。則ゆてさせられ候。成実御かへり成られ候。
0528:天気よし。昼時分御談合御さ候。御談合の時分、成実も御出候。
0529:其後白石殿に御ふるまいさせられ候。その時分、成実も御出候。
0615:天気よし。成実も御いてき候。
0616:天気よし。御鷹屋造作、させられ直させられ候。成実御いて候。
0912:天気よし。成実御のぼり遣わされ候。未だ御館へは御のぼりなく候。
0913:天気よし。成実御出なられ候。夜に入り、雨ふり申し候。
0919:天気よし。朝に成実・泉田殿・塩森殿・上郡山殿、御相伴衆伯蔵・七伯・遠文参り申せられ候。名取鬼庭より若兄鷹上げ申され候。則ち成実へ進し御申し候。


天正18年
0309:天気よし。夜に入り、元安・成実御参り候也。
0315:晩に御飯にて元安斎・成実御参り候。御はやし御さ候。躍りも御さ候。
0413?:天気少々雨ふり申し候。成実御参り候。

個人的感想:
天正の三年間だけですが、個人的なことや天気まで詳細がかかれていて、結構おもしろいです。書きませんでしたが、17年の花火のこととかも書いてますし。左馬助が鮭もってきたとか、綱元が鷹もってきたとか、政宗はやたらめったら人に着物送ってたりとかがわかって、おもしろい。