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伊達家家臣・伊達成実に関する私的資料アーカイブ

『白達記』『久保姫の時代(下)』を手に入れた!

某様のところで拝見した、先日のエントリで引用した『白達記』をどうしても入手して問い合わせました。昨日。
帰宅したら着いてました。…今日。
ええ? 早すぎないですか!
…とよまの方、お忙しいところ、迅速な御対応誠にありがとうございます…!
さっそく大坂冬の陣での白石さんVS成実の対決シーンおよび宗直さん死去時の政宗鶉引き裂きシーンに付箋を付ける素直な私です…。冬の陣時点の上の章のはじめでは政宗はわりと宗直さんにも対応いいのに、なんでしょうこの宗直さん最期の政宗の苛烈な態度…。政宗はホントにいったん嫌いになると信じられないぐらい怖いですね…。
宗直さんの人生、とても興味深いです。

そしていわき市発行『久保姫の時代』下巻も入手できました!
前半の晴宗と久保姫もとてもいい話なのですが、自分としてはやはり、最後の梵天丸/政宗編がものすごく哀しくて切なくて、でも大好きです。
後半生になって、政宗が政隆さんや岩城御前を保護した(という言い方でいいのだろうか…成実と岩城御前の婚姻は、政宗の、政宗のせいで存続の危機に瀕していた奥州の一族・親族救済措置の一環…て感じがすごくする。石川さん留守さんもそういう側面あったですし、そのあたりの人たちを一門にして、実権はないにしろ、伊達姓を与え、存続させた…てのが)のも、もしかしたら祖母である久保姫への敬愛だったらいいなあ…と思います。前に年齢的に成実との子どもは無理じゃなかったかなあ、という話を書きましたが、一門第二席である成実と婚姻させることで本来なら後ろ盾のない岩城御前の生活は保障されるわけですし、息子の政隆さんにも愛情のこもった手紙をかいていますし。
史実の方の、久保姫に会いに行ってる記述でほっこりしてしまいます…。

天正16年5月15日*1
「天気よし。晩方少雨降也。昼頃杉目へ越しられ也。折節石母田殿参られ候。杉目
へ成実御参らせ候間、御かへりには御同道也。白綾の御きる物進ぜられ候。」

68くらいのおばあちゃんとこに一緒にお見舞いに行く、20そこそこの孫二人てかわいいですね。もちろん戦わざるを得なかった従兄弟たちも多くいたので、久保姫はさぞ心痛めたでしょうが。


よい本を手に入れることができました。ご協力くださった方々に心より感謝いたします。
【追記】えー…送っていただいた送料振り込みしようと思ったら記載がなくて、再度問い合わせたら…
「わざわざ興味持って下さったので構いませんよ☆」…ですと!! なんてお優しい&太っ腹なのだ、いわき市の皆様! あまりに感動したので、今度仙台行くとき、福島に寄ってから行くことを決めました!(笑)…でもいわき市じゃなく杉目城なんだけどね…おや…すみません。大森城と杉目城(福島)ね。

*1:天正日記と治家記録の記録では一日ずれて記載されているので、正確な日にちがどちらかはわかりませんが。