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伊達家家臣伊達成実に関する私的アーカイブ

【感想】舞台:劇団EXILE『影武者独眼竜』

(*この記事は、公式関係者・著作権者とは全く関係ないいち読者・いちファンの私的な感想記事です。何か問題などがありましたら、メールフォームにてご指摘いただきましたら適宜対応いたします)

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左:左が小十郎役の愛之助さん、右が政宗役のMAKIDAIさん。右:成実役の山崎銀之丞さん。

なんか最近やわらかめのエントリばかりですみません。
で、まだ大阪の初日で、東京は始まってもいないので、詳細書くのは控えますが、劇団EXILE(あの歌手とかダンサーのEXILEです)の舞台『影武者独眼竜』を見てきました。私が伊達ファンなことを知ってるウチの兄弟がファンクラブ入ってるかなんかで「とれるよー見たいー?」と言ってくれたので、チケットとってもらい、いそいそと行ってきました。初日に。キモいですねその張り切りよう。
題材が政宗で、小十郎を愛之助さんが演じられる…てのは新聞で知ってたので、「成実出てたらいいな〜まあモブぐらいかもしれないけど、さすがにまったく出ないってことはないだろ〜」程度の軽い気持ちで行ったのですが、すごかった…!!(笑)はじめ、「パンフ2500円なんて高すぎ〜いらんいらん!」て思ってたのに、見たあとすぐさまパンフ列に並びました…(笑)。そしてDVD買おうかなあと思案中ですよ(笑)。ちょっとこの舞台は普通に舞台好きな人にも見て欲しいし、伊達ファンにも是非見て欲しい!
もちろん創作なので、オリジナルなところや、わかりやすくエピソードを取捨選択してあったり、整理してあったりはもちろんあって、そこに目くじら立てるほど狭量なつもりはありません。何がいいたいかがしっかりした、ステキな脚本、演出そして演技で、とてもよかったです!
東京の方ではBunkamuraでわりとながくやるんですよね…。もし興味あるけど躊躇ってる方いらっしゃいましたら、是非いってみてください!(チケットあるかどうかしらんけど)
ぼんやり見てたのですが、戦闘シーンになって毛虫の前立てが出てきた瞬間からガン見開始し、後藤・原田・屋代が出てきたところから突然メモを取り出したので、隣に座っていたおにーちゃんにものすっごい不審な目で見られました…。だって向館内匠まででてくるとは思わないですよね!! 金上とかさ! ただ…つ、綱元だけ…いなくて…(笑)。左月(良直)は出てたんだけど…(笑)。
パンフには実際のビジュアル写真なくて残念…。あの格好の全員の写真が見たい! 成実が緑の鎧直垂にキラキラした陣羽織、小十郎が青紫、赤い後藤、黒と赤の原田、ヒャッハー系の屋代…でした。で、後藤・原田・屋代がややヒャッハー系なこともあって、成実がめっちゃあたまよさそうで…!! ちゃんと『政宗記』書きそうな成実で…!(笑)こういうエンタメ系創作だと、まあたいてい体育会系武闘派…みたいな書かれ方が多いと思うのですが、評定でもすごい落ち着いてて…!ちゃんと謀略とか絡繰とか仕込んでそうな感じがちゃんと出てて!
ストーリーのネタバレはしませんが、政宗が、私のスキな政宗の部分をちゃんと描いてくれてて、とても嬉しくてすごい好きです。めご姫がかわいくてだな−。あと竺丸が「つきまる」なのも萌えた(そういう読み方もあるそうです)。あと、きっちり毛虫なのもね!(笑)
あと、パンフレットの成実を演じられた役者さんのコメント見てちょっと涙出そうになりました…。すごい考えて演じてらして、嬉しいなあ…と。
東京の千秋楽終わったら、ストーリーについての感想を追加します〜。最後ライジングサンを踊る伊達家中がかわいかった…!
あ、私隆慶一郎フリークなんで『影武者徳川家康』*1のオマージュみたいな話だと(勝手に)思ってた(小十郎が眼帯してるポスターもあったし)ので、「いつになったら政宗死んで、小十郎といれかわるんだろうか?」とずっと思いつつ見てました。そういう話では…全然…なかった…(笑)。

【1107追記】ネタばれ有り感想

【あらすじ】
突如現れた兵により村が全滅する。一人の青年神官が生き残るが、村の惨状を見て絶望する。
「戦のある世の中を終わらせるにはどうしたらいいか…」と思案する神官は、ある大名家に生まれた一人の気弱な少年を見つける。
「鬼を育てよう。非情な鬼の力によってすべての戦を終わらせるのだ」
弟竺丸(つきまる)を溺愛する母から疎まれた梵天丸は近侍の小十郎、傅役の喜多に育てられた。長じて政宗と名乗るようになった少年は、父輝宗の命によって18歳で家督を継ぐ。片倉小十郎・伊達成実・原田左馬助・後藤孫兵衛・屋代景頼らを引き連れ、破竹の勢いで戦を勝ち進めていく。
一方撫で切りなど苛烈な政宗の処断に反感を持つ家臣も増えた。政宗の対応に反発した畠山義継によって輝宗が殺されると、その動きは一層加速していく。保春院はやさしい竺丸を擁して反政宗の中心となっていく。
小十郎の教えに従ってすべてのものを憎み、やさしい心を隠して生きていた政宗だったが、田村家から嫁いできためご姫の篤い愛情によって、徐々に人の心を取り戻していく。
めご姫は保春院との不仲をどうにか解消しようと、努力し始めた。小十郎はそんなめご姫の動きに懸念を抱いていた。めご姫にはやさしく接する保春院が政宗を陥れる計画を立てていることに気づいていたからだった。
小田原へと向かう政宗のために、めご姫が保春院との会食を企画した。小十郎は反乱の動きを察知し、政宗を力尽くで止めようとする。それを家臣で親族である成実が止める。
「あいつは本当はやさしいヤツなんだ。思い通りに、させてやってくれ…」
すべてを終わらせた政宗は、新たな戦いの場である小田原へと向かう。気弱な少年は、非情な鬼は、もう、どこにもいない——。
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……わ、私がかくとなんか成実がめっちゃ重要な役みたいだよ! …すみません…orz 忍者の藤吉郎がもっと重要な役なのですが、そこを明かすとネタがわれてしまうので書かずにすませたらこんなことに…。「影武者」の理由とかも書いたら面白くないし…。
で! 私が一番震えたのは、もちろん成実のキャラクターでした…!!(わかりやすいですね私…)
緑の陣羽織きてるんですけれど、残りの三人がわりとヒャッハー系なこともあって、成実がとっても頭良さそうかつ政宗に対してめっちゃやさしいのですよ…!!
パンフレットの山崎銀之丞さんのインタビュー記事より成実について語っておられるとこ抜粋。(*問題あったら消しますんで、そのときはお申し付けくださいませ)

ーー今回演じる伊達成実に対する印象を教えて下さい。
劇中、成実は言います。「血も涙もなき片目の鬼は、仮そめの姿だ」と。「まこと政宗は心穏やかにして優しきお方なのだ」と。孤独の中で苦悩する悲劇的な生い立ちを、幼き頃より側で見て来た成実だからこそ、政宗の痛みを少しでも共有し、家臣として政宗に尽くそうとしたのでしょうね。きっと政宗にとっても成実は必要な個性だったのではないでしょうか? もちろん想像の域は出ませんけどね。

ーー成実を演じる際に意識していること、役へのアプローチについて教えて下さい。
そんなことを踏まえた上で、陰となり日向となり、政宗を支えている最も近しい家臣としての居方が出来ればいいのですが……。正直やってみないとわかりません。

人物紹介のページから引用。
伊達家第14代当主、稙宗の三男、実元の子で、政宗とは従兄弟にあたる。劇中で語られているように、兜の前立ては毛虫(百足という説もある)をかたどっていて、これは戦いで後に退かないことを表すもの。政宗麾下の猛将として名高く数々の戦功を挙げて、「英気大略あり、勇武無双」と賞賛された。また、情に厚い武人としても知られている。

政宗に対してやさしいとこは、ラストの行のところから発展したイメージでしょうか…ステキな解釈です。あれかな…盗んだ家臣許したエピソードとか御覧になったのかしら…。あ、どうでもいいですが、毛虫ネタがありました(笑)。「成実×めごくんのか!?」みたいなシーンもあって正直とってもとってもドキドキした…(笑)。永禄11年コンビ萌える…!!
この文中の説明では、輝宗の年の離れた従兄弟としか読めませんが、叔父(実元)と姪(鏡清院/晴宗の次女)が結婚した結果、政宗からは従兄弟叔父(いとこおじ)兼従兄弟なわけです。成実からは父方の従兄弟甥(いとこおい・従甥)、母方の従兄弟。わかりにくいですね。でもただの従兄弟でも、ただの家臣でもないからいろいろある間柄で、微妙な関係で、萌えるのです…。
で、この話では小十郎がわりと非情で政宗を道具のように扱うところがある所為か、その分成実が政宗側というか、政宗の本当の性格や、願いをわかってあげている存在…として描かれていて…やー正直萌えました。感動しました(わかりやすく成実厨で申し訳ない…)。小十郎と喧嘩したり、小十郎にすがって「思い通りにさせてやってくれ…」というような成実像は、あんまり他の創作では見ないけども、解釈としてとてもとてもありえるな…!と。この成実はちゃんと死ぬまで政宗優しい眼差しで見守って、『政宗記』書くわ…!(笑)と! 小十郎の苛烈なキャラも、他の創作ではあまり見られませんが、私自身はあの人そういう人だとわりと思っているので、そこにも萌えました…!!
もちろん舞台なので細かいところは省略してあるし、エンターテインメントとしていろいろ作ってあるのですが、政宗・小十郎・成実・竺丸・保春院などのキャラクター解釈が、とても興味ぶかいものでした。ものすごく納得させられるし、ひっくり返される作中の「仕掛け」も、おおおー見事だ〜と感動してしまうつくりでした。
何よりも政宗のキャラクターが、私が好きな政宗の部分をちゃんと体現してくれていたのですよね。マキダイさんは顔も華があってかっこよいのですが、政宗の孤独や本来の優しさ、そして乗り越えた強さなどをきちんと演じてくださって、本当にほれぼれしました。めごの福田沙紀ちゃん、保春院の有森さん、小十郎の愛之助さんもそれぞれ熱演でした。山崎さんは言うに及ばず!(笑)
最後、カーテンコールの後EXILEのライジング・サンを踊る伊達家中がちょーかわいかったよ…!!(笑) 成実ちょっとダンス下手そうだったけど…!!(笑)<山崎さんは演技の人なので、ダンスの人じゃないから…さ…
ホールから出てきて、見る前は「たっかいわ〜いらんいらん、やめとこ」と言っていたパンフレットの購入列にすぐさま並び、DVD購入計画を練りました…(DVDは4月発売予定)。
これはよい伊達創作である!!(笑) 伊達クラスタさんたちに貸し出して見せまする!(笑)
実は…みる前は…単なるキャッチーな題材として見られてるんだろうな〜と見くびっておりました…申し訳ない!関係者様に土下座! すごいよかったです!

[20130413追記]DVD発売されたよ!

影武者独眼竜 [DVD]

影武者独眼竜 [DVD]


DVD届きました〜!(≧▽≦) Amazon様いつもありがとう!
見てみました〜。舞台では遠くて表情とか服の細かいとことかあんまり見えなかったのですが、アップで見ると感動!
マキダイさんかこいい! 濃い顔で目が鋭いから片眼隠してもかっこいいですね〜。あと顔の傷の処理とかも萌えた…。
あと客席からはきづかなかったけども、めごが政宗をはっきりと諫言するところでワキに居る成実の表情がさって変わるんですね! ばって変わって(あー自分がすべきことはこうなんだ!)みたいな顔になるのがすごい萌えた…! 政宗を鬼のままでいさせようと必死の小十郎と対称的に、本来の政宗でいさせてあげたいと思っている成実が、ただ大人しく従うだけじゃないめごの言動を見て、自分が本来ならどうすべきか…みたいなことを悟ったのはあのときだったんだなーと。萌えました。
小十郎vs成実と、小十郎vs政宗シーンはたぎりますね…! 泣きわめきながらあたりちらす政宗がもうせつな哀し過ぎ、可哀想でかわいい。
そしてそこからのラスト。
いろいろなことを経て、自分の持ってるものにちゃんと気づく政宗というのが私は大好きで、影武者独眼竜はいろんな省略やエンタメとしての脚色は激しくされているのだけども、その根本の、政宗という人の根っこと思われるところがきちんとさわやかに、あざやかに、そして見事に描かれているので、私はこの作品がとてもとても好きです。
こ、こういう作品がみたいんだよ…くだらん史実ツッコミしたいわけじゃないのよ…。かわいい…かっこいい…おもろい…!が見たい。史実は自分で調べるしよ!(笑)ダイジェストは見たくないよ!(臥龍○の天ドラマを思い出しながら遠い目)
最後のライジングサンを踊る家中が萌える…!(梵天や竺丸も一緒に踊ってた事に気づきました…)あと数回ある、踊りのフライングのとこはいっつもふきだします(いいところだったのに!とおどらないのかよ!のとこ(笑))。
伊達ファンの皆様、是非ぜひ機会があれば、御覧あれ!
伊達ファンじゃないEXILEファンの皆様はどういう感想を持たれたのでしょうね…? ちょっとお聞きしたいものだ…(でもそういう人を知らないのでどうしたらいい…(笑))

あ、でも細かいツッコミしますと、ネタとして毛虫の話題が出てくるのに、どーして舞台衣装はムカデなの…?(笑)や、些末なことなんですが。そして折れていた(笑)。

*1:冒頭で家康が死に、影武者がその後ずっと家康を演じる…て話です。