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伊達家家臣・伊達成実に関する私的資料アーカイブ

2月から『独眼竜政宗』配信開始!

NHKオンデマンド/特選ライブラリ/今後の配信予定スケジュール
https://www.nhk-ondemand.jp/share/calendar/#tokusen

大河ドラマファン御用達のNHKオンデマンドにとうとう『独眼竜政宗』が登場です!!
2/15から、毎金曜日に10話ずつ配信される模様です(22日に11〜20話配信)。
昨日Twitterで流れてきて知りましたが、もうドキドキしてたまりません。
思えば昨年3月からの再放送がなければこのブログだって開設しなかったろうし、ここまで成実にも政宗にもはまってなかったと思いますので感無量です。もちろん25年前の原風景というのはあるのですが。
私にとって大河ドラマは家族でみんなで見て、わからないことがあったら祖父母にきき、学習漫画*1読んで、学校の図書室にある、子ども向けの平家物語や義経記などの古典文学シリーズ*2を読んで…補完していく楽しい思い出でした。おかげで中学修了あたりまで社会のテスト前に勉強した覚えがありません。
もうちょっと大きくなってからは母方の祖父が歴史好きだったので、自分じゃそんなに買えない本をダン箱でもらったり、大河ドラマの舞台である場所に行ったり。ここでは伊達の話しかしていませんが、独眼竜以後の大河では炎立つと琉球の風にものすっごくハマって、高校生だけで沖縄行ったり、東北住まいの祖父に連れられて多賀城や平泉や達谷窟に行ったりしたものです。歴史雑誌にお仲間募集して文通したり、バイト代ためて歴女*3旅したり。
大河は私にとってはただのドラマではなく、能や歌舞伎と同じような歴史創作作品で、私がまだ知らない(でも昔から連綿と続いてきた)歴史を教えてくれる「窓」でもありました。今年の清盛ももの凄くハマって後白河法皇や信西、成親や西光に興味を持つようになりました。自分がまったく知らず、興味を持っていなかった人に対して、愛着と興味を湧かせてくれるんですよね。だからいままで読んでいても、ちゃんとわかっていなかった事柄がするりと入ってくるのです。上手い大河は。

そして独眼竜政宗は私に歴史創作の楽しさを一番はじめに教えてくれた作品でした。
関西で生まれ育った私にとっては何をしたかもほとんど知らない、とても遠くの、たくさんいる戦国武将のひとりでしかなかった政宗について、その魅力をあざやかに教えてくれました。もちろん史実そのままではないのはわかっています。ドラマとしても、歴史創作としても一級品のこの作品をまだ子どもの頃に見られたのはとても贅沢で幸せなことだなあと思っています。基準がアレですもんね。厳しくてすまん…。

今年の大河、『八重の桜』が始まりました。幕末の仙台藩ってわりと不甲斐ないと会津からも新政府側からも批判されることが多いので、あんまり幕末に関しては歴史創作読まない派なのですが、オープニング映像ラストの、青い空に浮かび上がる美しい磐梯山、そしてピンク色の無数の傘のシーンで思わず涙出そうになりました。噴火があり風景は変わっていますが、政宗も八重も見た磐梯山の風景を見られてとても嬉しいです。八重は会津だけ被害者だったようにはえがかないと公式が言ってますし、もしかしたらとても良心的な幕末ものなのかもしれません…。痛い思いせずに見られそう…*4
あのOPを見て、会津若松、行ってみたくなりました。こないだは大森と杉目と飯坂温泉しか行けませんでしたが、今度は会津や二本松行ってみたいなあ…。出来ることなら米沢から大森杉目通って二本松方面通って会津まで行くっていうルートいつかやってみたいですね!(笑)政宗ルートね!(笑)

独眼竜は25年も前の作品ですが、ジェームス三木さんの脚本、謙さんの政宗、欣也さんの輝宗、志麻さんの義姫、友和さんの成実、西郷さんの小十郎、いかりやさんの左月…どこをとっても誰をあげても熱演です。時代劇でよく見る江戸期の風俗とはまた違った天正期の雰囲気や、西の戦国時代とはちょっと違う東北の戦国時代の風景も楽しめます。そしてそれがじょじょに変わっていくところも(その経過に成実の出奔とかいろいろあるわけですが。時代の軋轢ですね。必然な痛みというか)。単純に類型化されたキャラとしての彼等ではなく、天使な部分も悪魔な部分もある「人間政宗」を具現化してくださったスタッフの皆さん・役者さん方には本当に感謝しております。成実や小十郎も、猪突猛進な成実と冷静沈着な小十郎…っていう単純な描き方ではなく、憂い顔で悩む成実とか、野心にあふれた熱い小十郎とか、多面性があって本当にステキなのです。ものすごくハマるかどうかは人によると思いますが、贔屓目を外してもかなりおもしろい部類に入ると思いますので、歴史創作が好きな方はこの機会に是非御覧下さいませ…。
今政宗関連の歴史創作がわりと盛んで、成功している感じなのは、わりとこのときに蒔かれた種が花開いているような気がするのですよね…。もっとさかのぼれば、やっぱり成実や木村などのライターズ及び綱村たち子孫の皆様の熱意の賜だと思うのです。他家のファンの方に言われてきづいたのですが、伊達の史料の残り具合、まとめられ具合、そしてレファレンスの簡単さ…はものすごい高いレベルだと…。残るということは、残すということは大変なことです。それは政宗という存在がそれだけ愛されてるんだなあ…という証拠なのだと思います。感動します。

配信されたらスマフォでいつでもどこでも独眼竜充ができますよ!(笑)
いつか独眼竜の内容についてマジメな文章書いてみたい…と思うだけは思っています…。萌えや視聴率といった外側の話ではなく、100パーセント内側の、中身の話で。『独眼竜』の「政宗」について。

友人から「あれ?でも独眼竜の完全版DVD持ってるよね?」とか「完全版DVDがでる前に出ないかも知れないからって言い張って買った総集編DVDも持ってるよね?」とか「なんでDVD持ってるのに、毎日再放送正座して見てたの…?」とかいう冷静なツッコミが来ましたが、そんなのは聞こえません…。自分が好きな、もっとあって欲しいと思うコンテンツには金を払わないとあっというまに消え去るですよ…<時代劇とか…orz さあ、NHKオンデマンド様(様がついた…)、課金してくだされ! 納税いたしますよ!(笑)

*1:ウチのは学研まんが人物日本の歴史でした。これのムロタニツネ象先生の政宗超トラウマ…

*2:でも文学系より歴史物語系のシリーズだった…あれどこの出版社だったのでしょう

*3:当時はその言葉なかったですが

*4:まあどっちにしろ多分最後までは見ますけども