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伊達家家臣・伊達成実に関する私的資料アーカイブ

『名語集』81:床の上の煙草の怪

『名語集』81:床の上の煙草の怪

原文

同じあかつき、御座の間、御床の上に御煙草常にあげられ候ほど、五服ひねりて、五所にありし。御煙草入は、宵に御袱紗にてよく鼓、御床にあげられしが、少しも乱れず、いつものごとくあり。不審に思ひて、あたりを見るに、其の近所に、いくらとも数しれぬ小さき足跡有りける。是も御他界の後、聞きし。

地名・語句

現代語訳

同じあかつき(4/20)御座の間の寝所の上に、常に煙草が上げられていたのだが、五服分が不思議な様子で、五ヶ所にあった。煙草入れは夜に袱紗にて良く包み、寝所にあげられていたものだが、少しも乱れず、いつものごとくあった。不審に思って辺りを見ると、その近くにいくつともしれない数知れず、小さな足跡があった。これもお亡くなりになったあとに聞いた。

感想

ほ…ホビット!? それともフェアリー??と思ってしまう逸話です。