『名語集』85:忠宗公の家督相続
原文
五月二十四日、夜に入り、忠宗公へ御跡式、遺さるるにより、次の日、やがて御屋敷へ御移りなされ候。かたがた御めでたきよし、祝しあへり。誠に歎の中のよろこび、これならん。
地名・語句
跡式(あとしき):家督、跡目。
現代語訳
5月24日、夜に入って、忠宗へ家督をお残しになったため、次の日そのままお屋敷へお移りなされた。皆様めでたいことを祝いあった。本当に、歎きの中の喜びとはこれであろう。
感想
25日に忠宗が跡目相続のために屋敷に入ったことを述べています。