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伊達家家臣伊達成実に関する私的アーカイブ

BSp英雄たちの選択「もうひとつの明治維新」/『石狩川』/小野潭画集『樹海を拓く』

皆さん御覧になられましたか

1/31の8時から、BSプレミアムで↓のような番組が放送されました。
(大崎八幡の講演会でこの放送があるというのは前もって聞いていたのですが)


NHK 番組表 | 英雄たちの選択「もうひとつの明治維新~敗者・伊達家 北海道開拓への苦闘~」 | 戊辰戦争に敗れた仙台藩。一門の伊達邦成たちが成功させた北海道開拓は、明治国家に何をもたらしのたのか?敗者が実現させた「もう一つの明治維新」の姿を浮き彫りにする

亘理伊達家の明治期の北海道移住についての番組でした。
この番組は「英雄たちの選択」というシリーズで、たとえば桶狭間とかそういう「選択」が分岐点となった歴史ネタで、作家さんとか心理学者さんとかが歴史研究以外の視点で評論する、という番組ですが、まあ正直なことを言うと、戦国期のはぶっちゃけそんなに…おもしろくなかったりするのですが(政宗もたしか一回あったと思うけど、そんなに…(笑))、今回のはあまり知られていないということもあって、非常に見応えあったと思います。

東日本大震災後、北海道伊達市に移住し、いちご農家をはじめられた方の様子からスタート。
「亘理町と伊達市の縁は震災後にできたものではありません…」というナレからはじまり、明治の邦成の苦悩、常磐の進言、そして移住後の苦労…一応本や話では聞いたことはあっても、映像でみるとまた違った印象がありました(あ、一部戊辰戦争部分は八重の桜の映像が使われたりしていましたね)。
上記リンクを見ますと、再放送もあるようですし、おそらくNHKオンデマンドにも入るようですので、亘理伊達家のみならず、伊達家に興味ある人は見てみて損はないかと思います。白石・当別の移住にもちらっとだけですが触れていました。
ただ、成実の名前は一切出てなくて、政宗の名前を出すのも最低限だったように思いますが、それは幕末・明治期の邦成たちの選択に焦点をあてようという狙いだったのかなあと思います。
成実の鎧が映っているときに毛虫が外してあったのもそれでかな?と。

ちょうど先日、岩出山家中の北海道移住をモデルにした本庄陸男の小説『石狩川』を読みました。

石狩川

石狩川

本庄陸男は岩出山家中の出身ではないらしいのですが、当別町の出身で、自分の郷土を調べるうちに伊達邦直(作中は邦夷)の移住を書きたくなったのだそうです(なのですが、この本を出した二ヶ月後に死去してしまったそうです。もっと岩出山の移住のその後についても書くプランがあったようなのですが、それは残念ながら未完に終わってしまったそうで)。
日本海側でより寒い当別への移住は亘理家中の移住よりかなり過酷だったようですが、当地出身の作家による描写が本当に寒そうで、明治の伊達家中の苦労が偲ばれます。
亘理家中の移住は(もちろん過酷だったにせよ)立地に恵まれたのと、家族全員での移住を必須とした判断の結果、家中の結束があったこともあるのだと思います。移住がうまくいったいかなかったがいい悪いというのではなくて、北海道にはこういう歴史があるということが北海道の人のみならず広く知られるのはいいことだと思います。
150年前には何にも無かったところに、今あんなすごい町があるんですもんね…。
最後に、家中の人が描かれた、移住が落ち着いたときに往時を偲んで行われた陣立ての絵が写りました。それを見てちょっとうるっときてしまいました。

一昨年、某Hさんのお供で武者祭りをちょっとだけ見に行き、大雄寺・開拓記念館をじっくり見学させていただきました(飛行機の時間のせいで陣立ては見られなかったですが)。大雄寺では御霊屋の他、子孫の皆様がこれだけはと持ってこられた調度品なども見せていただきました。
また子どもや高校生たちの行列や、チャシからの眺め、空の青さや広さ、高さに感動しました。
町を作られた方々のご苦労に、驚嘆するばかりです。
この番組、是非是非御覧下さい。

20150213追記

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この番組で紹介されていた絵の載った図録『伊達開拓歴史画 小野潭遺作集 樹海を拓く』小野潭開拓歴史画保存会発行を伊達市開拓記念館経由で購入しました。画家小野潭さんは明治9年に生まれ、独学で彫刻・日本画を描かれるようになり、特に亘理伊達家の開拓の様子を描かれたそうです。アイヌの日常などの絵もあり、北海道の歴史に興味がある人にはとても興味深い画集かと思います。
番組内で紹介された開拓二十年祭の絵がなんか…じわりと来ます。
また、この画集を作られた方が、小野さんのお孫さんでいらっしゃって「人が伝えるもの」「語っていくこと」「残すこと」の大切さ、などをさらに考えさせられるような気がします。
ものを残すことは困難でも、気持ちだけでも残していこう…みたいなものを感じて…。
もうNHKオンデマンドに入ったみたいです!是非是非!(上の番組リンク内にリンクがあります)