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伊達家家臣・伊達成実に関する私的資料アーカイブ

『伊達日記』98:一揆勃発

『伊達日記』98:一揆勃発

原文

一弾正殿より浅野六右衛門を米沢へ御使につかはされ。大崎。葛西一揆おこり候間。政宗早々御下御退治然るべく候。蒲生氏郷へも其通り申遣候由御ことはりに付四五日御支度成られ浅野六右衛門御同心にて利府へ御出。氏郷御出を御待成られ候。氏郷よりも近日罷下候由度々御飛脚に候。氏郷御下之由聞召され黒川へ相移候処に。氏郷は松森に御在馬成られ。黒川へ御相談のために御出候而御働の様子仰合わされ。松森へ御帰一日御休息。翌日大崎へ打出られ候。

語句・地名など

現代語訳

浅野弾正から浅野六右衛門を米沢に使いとして送られ、大崎・葛西一揆が起こったので、政宗は早く下向し、退治をするようにとのことだった。蒲生氏郷へもその通りいい伝えていたため、4,5日でお支度を調えられ、浅野六右衛門を同道して利府へお出になり、氏郷がやってくるのをお待ちになった。氏郷からも近日中に下るということを度々飛脚によって知らせてきた。氏郷がやってくるということをお聞きになり、黒川へ移られたところ、氏郷は松森に入られ、黒川城へ相談のために来られ、戦闘の様子を言い合わせて、松森へお帰りになり一日お休みになって、翌日大崎へ出発なされた。

感想

政宗と氏郷による葛西大崎一揆との対陣がはじまります。