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伊達家家臣・伊達成実に関する私的資料アーカイブ

『伊達日記』107:一揆終結

『伊達日記』107:一揆終結

原文

一関白様へ二本松にて御目見へ候処に。両使を以大崎。葛西一揆の様子御たづね候。政宗仰られ候は。城々多相抱地下人迄も譜代の者に候間。御退治御六ヶ敷候條。命ばかりは相助られ候様に御訴訟申すべき由申候間。沢谷と申所へ引寄而差置候間。御意次第討果申すべき由仰上られ候。一段仕様然るべく候。早々死罪仕べき由御意に候間。御先へ御使差越され泉田安芸守に黒川之人数を指添られ。一揆の物頭二十人余討殺され。首ともに御のぼせ候。塩漬に成られ京都へ上らせしめられ候。

語句・地名など

現代語訳

関白秀次と二本松にて面会したところ、2人の使いで、大崎・葛西一揆の様子をお尋ねになった。政宗は「城は多く、籠城している者たちは地下人にいたるまで代々仕えてきた者たちなので、退治するのは難しい事です。なので、命ばかりはお助けになるように訴訟するように言ったので、沢谷というところへ集め、さし置かれたなら、ご命令次第で討ち果たすことができます」と仰った。
一区切りするようにと、すぐに死罪にすべきとご命令になったので、まず先へ使いを遣わし、泉田安芸に黒川の軍勢を添えて、一揆を率いていた者たち20人あまりは打ち殺され、首を塩漬けにして京都へ上洛させた。

感想

関白秀次の命により、一揆の頭目たちが捕らえられ処刑されたことが書かれています。