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伊達家家臣・伊達成実に関する私的資料アーカイブ

『伊達日記』109:高麗御陣への準備

『伊達日記』109:高麗御陣への準備

原文

一岩出山。政宗公御在城に相立られ候。御上洛の時分より来年は高麗陣と申ならはし候。政宗公は遠国と云国替弥一揆の跡を下され候由も。其体にては成らせしめられず馬上三十騎。鉄砲百。弓五十張。鑓百。のぼり三十本仰付られ候。彼是千余の御人数に候。奥模様と上方はちがい候條具足は下さるべく候條。其外の支度ばかり仕るべき由仰出され候に付て。いづれも拝領申候知行所へまかり越々年仕候。

語句・地名など

現代語訳

岩出山が政宗の本城となり、上洛したときから来年は高麗に攻め入るということになっていた。政宗は遠国であり、国替え後でもあり、また一揆のあとの領地を下されたが、軽くすませることはできないだろうと、鎧武者30騎・鉄砲100挺・弓50張・鑓100・幟30本を御命じになった。すべて合わせて1000人余りの軍勢となった。奥羽と上方は違うので、鎧は下賜されることになったので、その他の支度のみするようにご命令になった。そのためみな拝領した場所へ行き、年を越した。

感想

奥羽仕置が終わり、次は高麗攻めが始まります。