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伊達家家臣・伊達成実に関する私的資料アーカイブ

心の伊達市民制度について

お久しぶりです!
今年に入ってほっとんど更新してなくてすみません!飽きたとかではなくて、春からだらだらと続いた(そしてまた秋になって突入した)体調不良と、文字打ちと訳をする時間がなかなか取れなかったため、更新できなかったんです…(そして今回も記事は上げられない…)。
なので今回も趣の違う紹介記事を!

今回紹介したいのは、心の伊達市民制度です!
亘理伊達家が渡った北海道の伊達市には、「心の伊達市民」制度というのがありまして、登録して伊達市民税(要するに寄付です)を支払うと、伊達産の野菜をはじめとする豪華な特産品(金額に応じて選べます)や伊達市民名刺などが送られてくるのですが、ついでに「伊達市民だより」「地方紙の伊達市に関するニュース切り抜き冊子」噴火湾研究所発行冊子「噴火湾文化」などがもらえます。ふるさと納税制度と似ていますが違います。
詳しくは以下のリンク先にて。
心の伊達市民 | 北海道伊達市

で、先日来た「伊達市民だより」「地方紙の伊達市に関するニュース切り抜き冊子」「噴火湾文化」がきたのですが、その中で面白いものがあったので紹介します。

伊達野菜PR動画

www.youtube.com
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か、かかかかっけええな!!(≧∀≦)
伊達市でお聞きした話ですが、実際今も農家の方は亘理伊達の家臣子孫の方が多いらしいですよ〜(道の駅の生産者名みたら特徴的な名字の人が…ちらほら…!!w)

噴火湾文化vol.11

噴火湾文化研究所が出しているニュースレター「噴火湾文化vol.11」には2016年10月15日に行われた、東北大名誉教授磯辺彰氏による講演の要旨「戦国大名伊達家の書籍蒐集と伏見政権の文化政策-伊達家の漢籍を中心に-」が載っていました。
伊達家に残る漢籍がいつ頃蒐集されたかや、どういう目的で蒐集されたかなど。
亘理伊達家の蔵書については伊達市にいったものと足利学校に寄贈されたものがだいぶ残っているらしい*1ですが、本家・他の一門の蔵書は散逸が多くて把握が難しいそうな。

心の伊達市民だより

あと心の伊達市民だよりの記事によると、伊達家古文書史料の中には、寛永7年から享和2年までの仙台藩・亘理領土内での出来事を記した『寿台鏡』(「じゅだいかがみ」と読むそうです)という史料があるそうな。
宝永3年に鳥の海から逢隈高屋村まで大波(津波か高潮かは不明)が襲ったという記録があるそうで、それが紹介されていました。寛永7年からの記録…!! 読みてえ…!!
個人的には成実から宗実のあたりだけでもいいんで翻刻して欲しい…!!

あと新聞記事の切り抜き冊子を見ていると、伊達市の人たちがとても身近に感じられます。
……と、本当に美味しいものがたくさんもらえますんで、是非制度を使ってみてください。
特産品のオススメはとうもろこしホタテです!! あとコーンスープもめちゃうま!

さてさて秋は仙台ですよ! 皆様も是非仙台市博で成実甲冑と対面!(笑)

*1:このあたりの事情については山邊進「仙台藩亘理伊達家の蔵書と郷学日就館」日本漢文学研究 No.2/2007に詳しいです