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伊達家家臣・伊達成実に関する私的資料アーカイブ

2017秋仙台【大政宗展】

秋になって大政宗展が開かれています。
展覧会案内|仙台市博物館

前期と後期とで展示が分かれており、リストを見ると、結構成実宛書状などが入れ替わっていたので、展示が切り替わる10月30日の前後、29から31に行くことにしました。
生誕450年です。あと50年したら500年なわけですが、50年後に元気でいられる自信のある若人以外は本当見に行った方がいいですよ…。本当に素晴らしい展示でした。

一日目


ウエーイ! 着きました!


台風はギリギリ避けられましたが、雨の中市博に。


ネットupが許されている、千葉真弓先生の展示「虚実の皮膜に」。
成実ブルーっていいですよね。褐色!勝色!!(≧∀≦)

11時半頃に着いたのですが、結局3時過ぎまでいました。特別展だけでなく、常設展も普段見たことのない書状や記録が出ていたので、常設展にも寄って行かれることオススメします。


今回の旅の目的のひとつ、亘理あら浜のはらこ飯! 去年も亘理に行きましたが、四時間待ちという現実の前に夢やぶれたのですが、仙台店の方に行かせてもらいました。すっごく美味しかった!!

二日目


朝起きたらくっきりした虹が出ていました。こんなに綺麗に見えるの初めて見ました。


朝の爽やかな瑞鳳殿。


生誕450年おめでとうございます。今年明治150年だそうですが、それをあと二回繰り返したら政宗の誕生と同時期と思うと、日本や世界の歴史の中では意外に近いなあという不思議な感慨が。


風がびゅんびゅんふいておりましたが、仙台城跡へ。


武将隊の成実さんと綱元さんがおられたので、写真をお願いしました。
空が青すぎて綺麗。武将隊成実さんは美声でした…。


その後、大崎八幡宮へ。空が青すぎて。



るーぷる仙台の一日乗車券。両方いただきました。赤いのは地下鉄で、青いのはるーぷるで買えます。


フォロワーさんに教えていただいたのですが、ドーナツまでも政宗仕様。
(仙台駅内のお店です。前にイーグルスショップがあったあたりの前)

三日目


再び仙台市博へ。後期展を見てきました。
吉野懐紙、義姫宛書状、家康胴服、成実関係ものでは、慶長7年12月晦日書状(亘理拝領のときのもの)、亘理要害絵図など30個ぐらいが入れ替わっていたようです。


その後、同行の方も私も行ってなかった岩出山(正しくは有備館)に。政宗と宗泰展をやっていました。


紅葉が始まっていて、庭が大変綺麗でした。



家紋がはいっていますね。

旅程は以上です。

本当に頭が飽和しそうなぐらいの素晴らしい展示でした。来てよかった。台風がそれてくれて本当によかった。
特に、政宗・成実・小十郎重綱の鎧三領がそろった部屋の迫力は圧巻でした。心臓とまるかと思った。心の準備が必要(笑)。
反対側にはそれぞれが持っていた刀剣が応対するように置いてあり、またクラクラしました。もちろんこの部屋の写真は撮れないのですが、出来れば横長ポスターやポストカード、クリアファイルなどにして売って欲しいなあと思いました。図録にはそれぞれ単品で写真が掲載されているのですが、あの、展示の雰囲気を写真にして欲しいなあと。お願いします(どこにいえばいいのかわからんけど)。
ほんっとにね、50年後元気に生きてる自信のある若人以外は生誕450年記念大政宗展行った方がいいですよ。見応えありすぎてたまらんし、いろんなところから協力を得て、たくさんのものが一堂に会しています。すごいです。成実の鎧だけでも、独眼竜のころの展示以来、30年ぶりです。
本当にありがとうございました。本当にありがとうございました…!!

以下細かい感想。
・栖安斎(実元)宛の書状と、実元死直後に送られた五郎宛書状の並びに興奮しすぎました。
・図録で、ゲームで使用されてる刀剣より、史実で政宗が愛用していたのは鎺国行・景秀・亘理来・鎬刀四郎ですよ!な主張が面白かったw
・秀吉のふわっふわの陣羽織あった(真田丸で再現されていたやつ)。
・駒形神社の日輪前立の鎧、見られましたー!!
・氏郷画像・上杉主従の鎧のアウェー感。
・亘理伊達家に伝わるという赤い朝鮮鞍、初めて見ました。子ども拾ったり鞍拾ったり竹取ってきたり、成実はいったい朝鮮で何を。
・小十郎重綱の刀が激しく刃こぼれしていて、伝承が本当なら、大坂の陣での熱戦が垣間見えますね。あとでパパ景綱に怒られるヤツね(笑)。
・家康の胴服菱形文様でかわいかった。
・柴舟、政宗はいろんな人にあげすぎじゃないでしょうか(笑)。有備館でも京極高国から宗泰あてに柴舟譲ってほしいです書状が展示されていました。あげすぎですよ!w 展示されてるのはいろは姫所用というね…。
・近衛信尋さんの伽羅武蔵野についての「われわれにはもっとくれてもいいですよ☆」書状が素敵すぎて。
・菅野重成なんでもかんでも貰いすぎ(まあ残してあるのがすごいのかもですが)。
・詳しいことわからないけど屏風絵いっぱいですごい(語彙とは)。
・木村宇右衛門の字がすごく神経質そうで、覚書の記憶力と丁寧さの根本を見た…と思いました。すごい。
・大脇差かっこいい。重そう。
・こんなすごい展示なのにラストに只野作十郎宛の長文ごめんね書状があり、何も知らない小中学生がビックリするんじゃないかと思いました(笑)。また解説に「今すぐにでも睦み合いたい」って。小学生に意味を聞かれるお父さんお母さんの身にもなってください(笑)。
・菅野重成なんでもかんでも貰いすぎ。
・成実宛の「最近連絡してませんがどうしてますか」書状が見られて幸せです。
・常設展の方で、(亘理・涌谷伊達家)定宗への一字状(偏諱するときに字を書いて渡す紙)がありました。過渡期なのか、伊達家の作法なのか、一字でなく「定宗」と書いてあり、こういうのを初めて見たので興奮しました。

つまらんあほな感想ばっかですみません! たくさんありすぎて頭が飽和状態だったんです!(泣)
図録はものすごく立派です。フルカラーなので墨の濃淡もよくわかる!
展示品リストは上の博物館の展示案内のページに出ているので、手紙などはどんな内容か政宗文書で翻刻を読んでいくととても楽しいかもです。
秀吉・家康関係の書状や鎧・胴服など、上杉主従や大坂の陣関連のものなど、いろんなものがあるので、それらのファンの人にもオススメです。
それに比べると、東北方面の武将についてがあんまりなかった気もします。最上関係くらいかな?
展示をたくさん見られて、美味しいモノ(はらこ飯も寿司も牛タンも!)たくさん食べられて、本当に楽しかったです。仙台大好き!
また来年行きますね!