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伊達家家臣・伊達成実に関する私的資料アーカイブ

2012秋伊達旅

11月2〜4日と、伊達クラスタさんと御一緒に、福島・宮城伊達旅行をして参りました。

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一日目。昼から移動。福島で下りてTさんと合流。飯坂温泉へ向かう。こんな道路標識にいきなり興奮する我々(笑)。夜ぷらぷらと風呂に入りながら、「天正17年4月28日…!!」とか、「天正19年正月…!!」とかぶつぶついいながらもやもやする簡単な我々(笑)。氏郷の先祖である俵藤太が見つけたという藤太湯は結局今はどこにあるのだかわからないそうですが、現地の人からあらためて由来教えてもらってそれまでフツーにはいってたのにムカッとする政宗とか、飯坂のアッツイ湯でどっちが長く入ってられるか我慢大会するまさしげとか、のぼせて倒れる二人を看病する小十郎さんとか妄想しつつ寝る…。

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そして二日目。福島へ戻り、バスで大森城へ。すげえ道のり。時宗たん山猿伝説を確信した…。
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大森城跡公園。バスが一時間〜二時間に一本なので、櫓の前のベンチに座って延々ショタ時宗たんに妄想を馳せる我々。ガイドつれた集団と鉢合わせしたのですが、ガイドのおじさんが「上杉謙信が攻めてきたとき…」とかおっしゃってるのを見て、「じ、時代ちがいまっせ!」と心の中で全力でつっこむ我等。
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野趣あふれる大森城。こんなとこに公園あっても、親御さんは子どもら遊びに出せませんよね…気軽にこれないよね…。と思ってたら、keep outになっとった。夜な夜な滑り台で遊ぶ着物きた少年の亡霊が見られるとか…(大嘘)。
この後、大森の黄金八幡のお祭りだとかで、御輿とか、少女たちの舞とかをとおりすがりに見たり。話しかけたおばあちゃんにお茶でも飲んでかない?とか誘っていただいて、仙台でHIさん待ってらっしゃったので、お断りさせていただきましたが、嬉しかったです。あと、配ってたおかしもいっぱいもらっちゃったです。有り難い。
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おばーちゃんちが見えまする。おばーちゃんちに行くのはいつも一緒(よってく)だったらいいなあ。でも大森ー杉目は米沢ー杉目よりだいぶ近いから、梵天丸が来た時に「前に来たときの話」で盛り上がってるおばーちゃんと時宗たん見てぎりいってなってる梵天丸とか妄想した…。二人とも久保おばあちゃんが大好きだったらいいなあ…。いいなあ…。ちみっこ二人でおばあちゃんと手にぎるのおれ!隣おれ!て争いはじめて、晴宗に「こうしたらいいんじゃ」とか言われて、両方にはさまれる久保おばあちゃんとかさ…。そのうち二人とも寝ちゃったりさ…。輝宗・実元が「ご無礼をしました」って二人ひっぺがそうとするんだけど、「かまいませんよ」て微笑む久保姫様…。
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杉目城の裏の阿武隈川で、きっと時宗たんはおぼれたことがあるにちがいないよ…。ダメだぞって言われてるのに、川に入っておぼれて、びえーん泣きする時宗たんをやさしく拭いてくれるえくぼ様、おぼれるから行くなっていったのに…てプンスカおこりつつ呆れ顔の実元、…をにやにや見ている晴宗様で。幼年期妄想大好きですね。…うん!
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スゲ—はれてた。
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そこから仙台へ向かい、HIさんと合流。北仙台の青葉神社・北山五山へ。まずは青葉神社。20年ぶりです。境内の風景とかもう覚えてなかったが、階段延々登るのだけ覚えてた…。
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はりきりすぎな成実様。これきっと60度以下。このあと後頭部から落ちる。華麗にバック転してくれてもかっこいいね…。
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覚範寺・資福寺・輪王寺をまわる。めごと竹松丸の墓にたどり着いたときにはもう真っ暗で、iPhoneライトかざしながら、広い境内をうろつく我々。明 ら か に 不 審 者 で す!
その後HAさんも合流して某有名店で牛タンを食す。美味しすぎる。美味しすぎる。

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三日目:瑞鳳殿。皆でお参り。
政宗と忠宗の復元顔と、めご&いろはの肖像画を見比べると、もしかしてめごがわりと眼が細かったのかなあ…などと思いつつ。
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瑞巌寺で特別拝観!普通のとこは改修中で、普段は見られないめごの御霊屋と、修理風景を見学(日曜日のみ)。1000円寄進するだけで名前残してもらえるなんてそんな! いいの!?て感じです…。次、150年ぐらい後に修理するときに、御一緒した伊達クラスタさんと名前並んでるんだ…と思うだけで燃える。嬉しいなあ…。私の名前なんて家族・友達が死んだら誰も知らない、ちっぽけなものなのに、瑞巌寺のどこかに書いてもらえて150年も残るなんて嬉しいなあ…。
その後牡蠣山ほど食った後、円通寺のライトアップを見学。
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光宗の御霊屋すごかった。池に映るライトアップちょうきれい。
隣の天燐院は時間切れ&真っ暗だったので、スルー。ごめん、いろは。また今度な…。

最終で帰宅。
道中でお会いした、やさしく親切な福島・宮城の皆様、誠にありがとうございます。はじめてのとことか、20年ぶりにきたとことかぐるぐる周りました。最後瑞巌寺でふらふら歩いてるとき、伐採されてる杉並木見ながら涙出そうになった。私は所詮よそもので、其の土地の苦しさも大変さもわからないけれど、よそものだから、好きです。変わるものと、変わらないもの。たくさんのものが一気に変わって今はとてもとても大変かと思いますが、それでも変わらないものはきっとあるのだと思います。私には何も出来ないけれど、ただずっと(たぶん)好きです。ずっと、永久に、同じように…は、好きではいられないけれど、仙台はメキシコと同じように、私にとって大事な、大好きな場所のひとつです。実情とか実際とかよくわかってないし、よく知らないけど、ただ好きです。絶対またきます。生きていればまたこれるから、頑張って生きる!
最後に、政宗公と成実公、その他伊達家中の皆様。普段いろいろすみません…。会ったこともない、大昔の人だけど、やっぱり尊敬してますし、大好きです!


最後円通寺でちゃーのみながらの会話。
私「ずっと晴れててよかったですね〜。貞山様のおかげ(笑)ですね!」
し「政宗は自分の事で盛り上がってる人たち見たら面白がりそうよね」
私「慕ってくれる人にはやさしそうですよね」
し「そうですよね」
私「…成実様は…怒ってきそうですね…」
し「…そうですね」
わーごめんなさい! 薙刀振り回すのはやめて!(笑)

最近一周まわって、政宗がかっこよくって仕方ない。
他家クラスタさんや逸話サイトでの、「あーはいはいダテマね」みたいな感じを横目に、くふふあのかっこよさをご存じない…!みたいにほくそ笑みたくなるんだけど、たぶんそれは成実木村小川あたりの政宗ラブ☆なライターどもの所為(笑)で、そして伊達家家臣たちもみんなそんなかんじだったんだろーなーと思う。他家家臣「うわあ…伊達殿またやってるよ…(かなりひいてる)」伊達家臣「ふふん!ウチの殿様かっけーだろ!(何故か誇らしげ)」的な…。
キレたらちょーこわい…てのは成実も木村も書いてるから、実際そうだったのだろうし、嫌われた人から見たら、すごい嫌な人だったんだろうなあ…と思うのですが(参考:蒲生関連史料・宗直さんち証言)。
瑞巌寺歩きながら「私はそばにはいたくない」「あの二人には仕えたくない」「私害の及ばないところから観察してたい。個別認識されたくない…」「でも認識されてないと思ってたら、いきなり『そこのおまえ!こないだ○○してたろ!』とか言われそう…」「新入社員全員チェックしてかわいい子には目かけそう…」「あ、あるある…」とか話していました…。他家の方が呆れてらっしゃるところにかっこよさとかかわいさを見出しているのが伊達クラスタ…。


今年二回目の伊達旅、とっても楽しかったデス! 御一緒した伊達クラスタの皆様まことにありがとうございました! 楽しかった…! また行きますね、福島・宮城!
Hasta La Vista!!(また会う日までお元気で!)

PS:あー、古本屋めぐって治家記録を捕獲と、広瀬川のほとりのおシャンティーカフェでお茶…はする暇有りませんでした…。どっかに落ちてないですか、治家記録の1巻と3巻と4巻…orz 全巻セットを買うような資金力も置き場所もなくてですね…。20年前に行った宝文堂の郷土史棚の前に、今行きたいわ…(泣)。<まだ治家記録が新刊で売ってた…パラ見したもん…。読めないと思って引き下がった当時の自分に、「買っときなさい!」て後頭部ハリセンしにいきたい…。