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伊達家家臣・伊達成実に関する私的資料アーカイブ

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『名語集』11:能見物の仕方

『名語集』11:能見物の仕方(能見物の仕方) 原文: 一、或時の御咄に、「かりそめにも能などは易からぬ儀なり。太夫翁をかけ、惣役者烏帽子著る事、唯常の事になし。第一、我が身の祈祷なれば、身をきよめ、行儀よくして、座敷中高聲もせぬ様に、三番四番…

『名語集』10:刀脇差のたしなみ

『名語集』10:刀脇差のたしなみ(刀と脇差の嗜み) 原文: 一、或時の御咄に、「惣別、刀・脇差は、昼夜に限らず、まして気などの重き時は、幾度も抜いて見てぬぐひ、鼻と手にあてなどしてさしたるは、心地よき物なり。人の刀に、焼のよきと聞いては、うら…

『名語集』9:刀脇差の鞘柄

『名語集』9:刀脇差の鞘柄(刀脇差の鞘と柄) 原文: 一、或時の御咄に、「男の命は刀・脇差なる間、鞘をよくして、ねたばをつけて、刃の抜けぬ様に、鞘止よくしてさせ。主の用にもたち、我が為にもなるなり。油断勿体なし。さいさい手討などする時も、常に…

『名語集』8:脇差の下緒を帯にはさむ

『名語集』8:脇差の下緒を帯にはさむ(脇差の下緒を帯にはさむ) 原文: 一、常々御意遊ばされ候は、「脇差は、是非、下緒を帯にはさみたるがよきなり。昔より数多覚えの候が下緒はさまぬ故、鞘間々抜けて、怪我したる事、幾度もあり。鞘止よくして、下緒帯…

『名語集』7:万事に気を付く

『名語集』7:万事に気を付く(すべてのことに気を付ける) 原文: 一、或時の御咄に、「人は只、高下共に、万事気を付くる事、第一なり。たとへば、主君の用事か自身の用にても、余所より宿にかへる時は、供の者一人もあらば、屋敷の前よりさきにつかはし、…

『名語集』6:常に手を清む

『名語集』6:常に手を清む(常に手を綺麗にしておく) 原文: 一、或時の御咄に、「奉公人は、上下共に手を清むるという心持、肝要なり。近き事にいはば、不断召使ふ小姓ども、我が前へ出づる時、手を清めて出づれば、髭を抜け、髪をなでよ、刀を持てといふ…

『名語集』5:身なりを慎む

『名語集』5:身なりを慎む(身なりを慎む) 原文: 一、或時の御咄に、「常世とて、老若共に、髪ふたふたとだてに結ひ、帯を引き下げて、身にもあはぬ裄を長く、袴をはねさせ、直刀差し、滑り道をも反りて歩く。これ一つとして羨む所なし。先づ、年寄りたる…