島根県立古代出雲歴史博物館が令和四年(2022)に公開したその史料とは、元和六年〜七年(1620〜1)頃に野々村四郎右衛門に送られた伊達政宗の直筆書状である。野々村四郎右衛門は江戸幕府の旗本で、幕府と政宗の連絡係を務めていた人物。政宗とは個人的に親しかった。
さて書状の内容だが、簡単にいえば子猫をもらったことへの礼状である。「猫子たしかにいただいた。男ぶりが見事です。其の身より大きなネズミを捕らえたと家臣から聞きました。首輪もおしゃれです。お会いして御礼を申し上げたいと思います」といったことが書かれている。渋谷申博『猫の日本史-みんな猫が好きだった-』出版芸術社/2022 p43~44より
政宗が猫を飼っていた! 雄だった!! だいぶかわいがっていた!! という事実が判明します。
書状ありがたいですね。首輪はどんなものをつけていたのでしょうね。