突然２日連続で政宗がらみ、伊達家がらみのＴＶ番組があったので感想。
NHKEテレ『知恵泉』20210706
「徳川家康と伊達政宗の"母" 戦国グレートマザー混迷を生き抜く力を育てろ」
タイトル通り、義姫の話がメイン。前半が家康（見てませんでしたスミマセン）
佐藤憲一先生がご登場。大悲願寺から秀雄について問い合わせがあり、当時はそんなことは聞いたことがないと返したけれど、書状や文書を精査した結果、秀雄が政宗の弟であり、義姫の起こしたとされる服毒事件は母子で取り決めた狂言だったのではないか…というお話。
政宗ファンには有名なこの新説。
個人的には今後いつかまた政宗ドラマが作られるときは、秀雄＝小次郎説で作って欲しいなあ〜と思ったりします。私の知る限り、商業創作では、マンガ『花の慶次』東北編でしか見たことないんですよね。というあの時代にこの説をとって描いた原先生すげえなって思いました（原作の隆慶一郎先生版にはもちろんこの部分はなし）。
NHK総合『歴史探偵』20210707
「独眼竜政宗 伊達男の真相を追え!」
独眼竜政宗の映像から、ゲームなどの映像→政宗はかっこよかったのか？というところからスタート。そもそもこの前提が腹立つ。
政宗はかっこよくなくてもかっこいいからいいんだよ！
仙台市博物館で鎧や山形陣羽織の説明。伊達者や眼帯の話。
それは余りにも初心者過ぎではないのか。
今既に政宗の復元顔はありましたが、再度精査された復元方法で作り直すことに。
右眼が二ミリ小さい＆右眼側の靱帯がない→右眼は幼少時から使われてなかった
というわけで新しい復元顔がきたのですが…右眼以外は今までのとあまりかわらないのでは？ 真実の顔の話だと、愛姫の木像の話を紹介してほしかったです。
だから政宗はカッコいいんだって！
遣欧使節が幕府転覆計画説や復興策だった説…ここまで初心者向けの番組でこれを取り扱うのは危険じゃないかな〜。セビリアまで行って見つけてくるのがソテロ書状かよ！そんなん前から知られてますよ!!
岩沼での地層調査。多分まえにブラタモリでやっていたものと同じ。
岩沼地層は砂→津波／泥→江戸時代の水耕栽培／砂→慶長三陸地震の津波痕であることがわかる。引用史料は駿府記「溺死者五千人」
そこからの復興策として塩の生産と新田開発を奨励する。
そこまではいい…使節派遣が復興策説…まあヒストリアの後番組だから。
最後に、人のために生きた人だったというのには机を叩きながら同意しました。
自分が死の病で苦しいときに、緊張してる小姓たちをなごますために冗談言って笑わすような人なんですよ!! そういう人なんですよ!!（机ダァン）そこは正しいの!!
