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伊達家家臣・伊達成実に関する私的資料アーカイブ

『伊達日記』11:4人の移動

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原文

一 築飯に残置かれ候四人の衆も、小瀬川と申処へ働候処に、政宗公御働遅候処に、小十郎漸二百計の手前の者にて、小浜近所迄参候。小浜の人数に押立られ、小瀬川迄五里計逃懸り候。四手の衆川を越合戦御座候。小浜衆五六百騎参候へども、政宗公御働を気遣候哉早々引上申候。味方は無勢に候間、押添申事も罷り成らず、双方へ頭十計づつ取申候。

語句・地名など

現代語訳

築館に残された四人の衆も、小瀬川というところへ戦闘をしかけたところ、政宗の動きが遅かったので、小十郎はようやく200ばかりの手勢を持つだけであったので、小浜の近所まで参上した。
小浜の手勢に押され、小瀬川まで5里程にげかかった。
四手の衆は川を越え、合戦となった。小浜の衆は、5,600騎いたのだが、政宗の出陣を心配したのか、早々と引き上げた。味方は無勢であったので、襲うことも出来ず、双方へ首10ばかりずつ引き取ったのです。