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伊達家家臣・伊達成実に関する私的資料アーカイブ

『伊達日記』115:高麗人の出現

『伊達日記』115:高麗人の出現

原文

一陣道具取に夫兵四五十人まいり候処に。高山より高麗人跡の続かずを見切追散五六人討候。その後も薪とり候ものを追散候間。政宗人を差越され地形御見せ候処に。人の一二百程居候而山よりも見えず。深沢へ其夜中に人数二百程差遣はされ隠置。夫兵計道具取の様に差越され候処。又高麗人共其者共を追下候を沢の者共出合押切。御陣屋よりも助合候故八十三人討取候。右頸共を弾正殿へ御越候はば。今に始まらぬ御手がら感入候。名古屋へ申上候由御理候。

語句・地名など

現代語訳

陣道具をとりに、武兵4,50人きたところ、高い山から高麗人の跡が続いているのを見て、追い散らし5,6人討ち取った。その後も薪とりに来た者を追い散らしたので、政宗は人を遣はし地形を御覧になったところ、1,200人ほどいるというのに、山からも見えなかった。深い沢にその夜中に手勢200程遣わし、お隠しになった。武兵のみ道具取りに来たかのように送ったところ、また高麗人たちはその者たちを追い下したため沢に隠れていた者たちが出てきて押しきった。陣屋からも援軍をだしたので、83人討ち取った。この首を浅野弾正へ送ったところ、今に始まらぬ大手柄であると感心し、名護屋へ申し上げるべきと仰ったのも当然である。

感想

高麗での戦闘の様子です。