今年になって始まったコロナ禍により、歴史旅も、プライベートの旅行にもいけず、ふてくされていたところ、前々から行きたかった不忘閣が取れたので、11/8・9・10と行ってきました。
青根温泉の湯元不忘閣は、政宗をはじめ仙台藩歴代藩主が立ち寄った温泉。当時の面影を残した風呂に入ることができます。ちょいとお高めな上、行くのがちょっと大変ということで、歴史オタクのお友達を誘うにもご迷惑かなと諦めていたのですが、ソロプランが出ていて、さらにクーポンがつくと聞いたので、行ってきました。ひとりで。ええ、ひとりで。
仙台駅前のバス停33から、遠刈田温泉行きの高速バスにのって、アクティブリゾーツ白石蔵王まで乗り、そこから迎えに来てくださっていた不忘閣の送迎車に乗り、約15分。
こちらです。https://www.fubokaku.com/
あちこちに能面が飾ってあるのが、能好きの政宗の愛した宿らしい?
ロビー横の井戸?というんでしょうか。湯元?
不忘閣の全体図。
風情あるロビー。
いらっしゃいませの一言が嬉しい。
食事のお椀にも竹雀紋が。
案内板。
日本秘湯を守る会に参加なさっているようです。
こちらは展望台のようになっておりました。
政宗の湯。御殿湯大小・蔵湯・亥之輔の湯・大湯の五つの湯があります。
朝に女将さんが青根御殿のツアーをしてくださいます。
中央のものは使われた弁当箱だそうです。
鴨居に竹雀紋と三つ引き両紋が。
古文書いろいろ。
紅葉まっさかりで、景色はとてもよかったです。
中央にあるのはシロクマの毛皮だそうです。北海道との交易の結果?
お姫様たちが使った化粧道具。
これは輝宗の鎧だそうです。
吉村が作ったという兎の木彫り。
吉村の書状。
綱村の書状。
古びた裃らしきもの。
独眼竜の頃に作られたのでしょうか。大河ドラマ観光の名残?
重村の日記を元に絵にしたものだそうです。
2泊して5つある湯をぐるぐる回って楽しみました。
不忘閣は与謝野晶子や田山花袋、芥川龍之介なども宿泊したそうです。山本周五郎が大河ドラマの原作となった『樅の木は残った』を書いたのも此処だとか(窓の外には、樅の木が見えます)。
高速バスで仙台に戻って、今度は開通になった常磐線を通って東京へ向かうルートへ。
仙台から東京への特急ひたちは残念ながら亘理は止まりませんが、新地・相馬・岩城などを見ることができ、楽しかったです。
阿武隈川を渡る政宗・成実ベア…
🌙「もうすぐ亘理だ!」
🐛「止まらねえけどな!」
って感じでしょうか…。
そして夕方頃東京に無事到着しました。
今回は不忘閣そのものと常磐線から見える景色が目当てだったので、あまり史蹟を回りませんでしたが、とても楽しめました。
政宗の温泉宿というと、秋保温泉の左勘も有名ですが、青根温泉は本当に隠れ宿といった風情で、歴代藩主たちも喧噪を離れてひと息つきに来たのかな?と思いました。
10日は朝から雪が降っていてビビりました寒かった…。
今年はコロナのせいで歴史旅はもうできませんが、こんな年は今年だけにしてもらいたいものです。好きなところに自由に行ける世の中であってほしい…。