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伊達家家臣・伊達成実に関する私的資料アーカイブ

『伊達日記』群書類従版・目次

『伊達日記』群書類従版・目次

解題

伊達日記(合戦部22 巻第390)第21輯

(群書解題第4巻 続群書類従完成会『伊達日記』解題(遠藤元男)より抜粋)

戦国時代後期の伊達氏を中心とした戦記物。三巻。
【書名】作者の名をとって「伊達成実記」とも「伊達成実日記」ともいっている。仙台叢書所収本では「成実記」としている。「伊達日記」の書名も「伊達成実日記」の略と考えてよいであろう。また、群書類従合戦部所収本には、副題として成実公御作「仙道御弓矢之巻」としてあげているが、これはその内容からつけられた書名である。
さらに、高柳光寿氏によれば、「伊達成実日記」を「政宗軍記」ともいったというから、これも内容からつけられたものである。
【作者】伊達政宗の家臣の伊達成実である。(略)
【成立】(略)成立年代は慶長五年十月からほどない頃であるとみられる。作者伊達成実が政宗の武将として、各地に転戦した自己の体験と見聞にもとづいて候文体で筆録した典型的な戦記物である。
【内容】(略)仙道(中通り)における争覇が中心となっている。文章は誇張におちいらず、感情に流れず、事実に即して簡潔に叙述されていて、江戸時代初期における武士の筆録としての戦記物として、特徴あるものとなっている。とくに天正十年(1582)代の芦名氏関係の記事が詳細であり、伊達氏の中枢に位置していた当事者の筆録であり、またその著作年代もその事件からあまり年月をへだてていないものであるから、その史料価値は非常に高いことが知られる。戦国時代の東北地方の政治情勢を究明することのできる根本史料の一つであり、群書類従合戦部所収の「芦名家記」や「蒲生氏郷記」と併用することが必要である。

(伊達日記は一つ書き候文体のため、タイトルはなし。番号・タイトルは当サイトで便宜上つけたものです)

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